授業の理科実験で引火、中3女生徒大やけど…宇都宮

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000203-yom-soci
ニュース自体はありがちな話なんだけど、この記事物凄くヘン。

事故は、酸化銅エタノールを加えて銅に還元する実験の最中に発生

中学の理科実験でそんな恐いことやらないよ!! ちょっと待てよ。

酸化銅の還元反応なら、炭素を加えるんじゃないかな?

おそらくエタノールは、化石燃料の燃焼実験という別の実験のために用意してたんだろう。

実験は4人一組で行っており、事故当時、実験を指導していた理科教諭は、事故のあった班には付き添っていなかったという。

これも酷い言われようで、中学校だったら実験だって1クラスを1人の先生が教えているだろうから、班別の学生実験に先生がぴったり張りつくのは無理ってもんで、そんなの当たり前だろう。って気分。指摘すべき点がずれすぎ。

この事故の問題点は、酸化銅の還元反応と、エタノールの燃焼反応の実験の試料を、同時に生徒に配布しちゃってた、という部分だと思う。
酸化銅の還元反応の実験で使ったガスバーナー等実験道具をきちんと片づけてから、次の実験のためのエタノール等試料を配布して実験させる、という感じの配慮が必要だったハズ、というあたりにもってかないと....。

記事を書いている記者が、中学で教わる実験をさっぱり理解していないということがよく判る情けない記事なのでした。


この記事について、かさねかさねさんところの走り書き2003でツッコミを頂いたが、熱して酸化した銅線をアルコールで還元させる実験は、高校の有機化学の単元で、アルデヒトを生成する実験としてポピュラーだとおもうけど、これってちょっと操作を誤ればエタノールに火がつくことは判り切っているし、高校の実験でも生徒に操作させたりしないと思うんだけど....。

そうでなくても、有機化学を教わっていない中学生には、この実験で生成され、それが判りやすいアルデヒトの異臭を説明できないので、中学校の実験でこれをすることは無いと思うのだけれどもどうでしょう?