国際ロボット展みてきたよ。

先週土曜日に国際ロボット展見てきた。
KUKAは日本の国際ロボット展には初登場のドイツのメーカーだったのですね。最終日15時過ぎからはブースでビールを配っていました。まずは会社名を売り込もうという作戦的にはアリかと。
もう一社AMADAが初登場。金属加工機械メーカーとしてはまぁ有名かと思われるAMADAですが、まぁごっついのを展示してました。これもプロモとしては良いできだったのではなかろうか。と。
安川は相変わらず凄かったですね。ガラス基板搬送ロボットは今年も居たのですが、派手さは抑えて微妙な補正動作を上空で披露してました。また、今年の目玉は例の双腕ロボットらしく、いろいろなパターンでたくさん披露されていましたね。可搬5kgのかわいい腕で7軸も持っていると、位置精度が微妙な領域が多そうで、実用化にはまだまだ掛かりそうな感じでしたが、やっぱりアレはチャックをどうするかが永遠の課題というか、そこはどうしても現状人間に敵わないという次の課題が明確になってしまったというか。
あと、構造的に頭は不要なのですが、カタログとかには頭の無い写真もあったりする訳ですが、頭の無いヤツが動いていると気持ち悪くなるんだろうな、という程度には人間の腕っぽく動いていて凄かったです。片腕に7軸あるので、可動範囲は人間の腕より遥かに広く、動作している様子はやはり気持ち悪いんですけど。
FANUCは、今年はあまり新しいものは無かったですが、まぁ大手ですからそこはどっしりと既存の技術を磨き上げて展示。お姉さんがブースに居なくて、技術者が不慣れな手つきで一生懸命説明しているのも、堅実なFANUCらしいと思えるところが企業イメージって大切です。ツールチェンジやツールメンテを、自分の腕でツールパレットを押して動かしながら実行している様子がほほえましくて笑えた。チャックとかもあの要領で自分で交換できるようにしてあげれば良いんだよなぁ。
さて、個人的に注目の三菱さんは、今年はABBさんが自前のブースを持ってきていたからか、なんか寂しかった。まぁシェアから考えたらそんなものかな、という。
不二越の元気の無さはちょっと可哀想風味。安かろう悪かろうのイメージを払拭するのはなかなか大変なのだろうと見た。塗装機は絶対位置精度を気にしないのでふわふわの腕でも良かったんだろうけど、現状さまざまな用途に使われだしているのであのふわふわなイメージは払拭したいような。どうなんでしょうね。
かといって三菱のロボットみたく、ぎこちなく動かれても嫌なんですけど。あれは軌跡最適化みたいなソフト方面の問題だろうと思うんだけどね。なんかそんなイメージがね.....

ってなんか読み返してみて、イメージに洗脳されてるのはお前だっ! って感じですね。

産業用ロボットって、並べて比較するのはまず無理なので、営業も大変だし採用担当も何を基準に決めてよいやら。あと、まだまだメンテナンスフリーで使える代物ではないので、ランニングコストのことをまで考えるとどこのメーカが強いんだか。そんなことまで調べてロボットを選定しているお客さんはまだまだ少ないのではないかと。そいう意味では産業用ロボットもまだ発展途上で、淘汰が進む、という段階ではなくこれから新規参入もありえる業界なのかな。と。

実際スカラロボットは、それぞれの分野で強みを持ったさまざまなメーカーがたくさんの機種を出していて、もうどれがどう凄いのかぜんぜん判らない世界になってます。スカラロボットは、今後淘汰が進む段階に来ているかも知れません。

追記:自分が上の文脈で産業用ロボットと書いているのは、垂直多関節ロボットという分類の産業用ロボットのことなんだな。スカラロボットというのは水平多関節ロボットと言うらしく、ことらも産業用ロボットであることは変わりないんだけど、3軸+Z軸というか、腕の姿勢は常に水平面上を動く形式のロボットのことね。XYZ軸にそれぞれ軸がある構造のものは、ロボットとは言わないというか、それはマシニングセンタとどう違うのか、というか....。日本語難しいで〜す。